5月14日文化庁からの発表で、仁徳天皇陵を含む「百舌鳥(もず)・古市(ふるいち)古墳群」(大阪府)を世界遺産に登録するよう評価機関イコモスから勧告がなされましたとのことです。仁徳天皇陵とはどのような遺跡でなぜいまなのか調べてみました。
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世界遺産勧告へ百舌鳥・古市古墳群、仁徳天皇陵とはどのような遺跡?
「百舌鳥・古市古墳群」とは、古代日本の政治文化の中心地のひとつ。
古代中央集権国家が成立する直前の時代の古墳時代。
最盛期の4世紀後半から5世紀後半にかけて築かれた
古代日本列島の王たちの墓群のことです。
なかでも、教科書などでおなじみの前方後円墳は世界最大級で
全長約486m/後円部径約249m/高さ約35.8m/前方部幅約307m/高さ約33.9m
の仁徳天皇陵古墳などを含む49基の古墳から構成されています。
周囲には、約2.8kmの周遊道路があり一周には、1時間を要します。
この仁徳天皇の陵古墳の墳丘は、3段構造で左右のくびれ部につくりだしがあり、三重の濠が
あり、周辺には、10基以上の中小古墳があります。
[百舌鳥エリアと古市エリアの2つからなります]
200基を超える巨大古墳群です。
百舌鳥エリアは、堺市にあり古墳が密集している地域。
古市エリアは、羽曳野(はびきの)・藤井寺両氏にあり、古代日本の政治・文化の中心地のひとつの地域。
世界遺産勧告へ百舌鳥・古市古墳群はいつ?
今年2019年6月30日~7月10日、ユネスコ世界遺産委員会がアゼルバイジャンの首都、バクー
で開催され、正式に決定されます。
天皇や皇族が葬られた「陵墓」が世界遺産となるのは初めてです。
また、令和初となる世界遺産となります。
なんと、日本の世界遺産の登録は、2013年の「富士山-信仰の対象芸術の源泉」(文化遺産)
山梨・静岡県以来、7年連続です。
国内の世界遺産は
現在、日本の世界遺産は、文化遺産18か所、自然遺産4か所を合わせると22件あります。
- 1993年 法隆寺地域の仏教建造物(文化遺産) 奈良県
- 1993年 姫路城(文化遺産) 兵庫県
- 1993年 鹿児島県(自然遺産) 鹿児島県
- 1993年 白神山地(自然遺産) 青森・秋田県
- 1994年 古都京都の文化財(文化遺産) 京都府・滋賀県
- 1995年 白川郷・五箇山の合掌造り集落(文化遺産) 岐阜・富山県
- 1996年 原爆ドーム(文化遺産) 広島県
- 1996年 厳島神社(文化遺産) 広島県
- 1998年 古都奈良の文化財(文化遺産) 奈良県
- 1999年 日光の社寺(文化遺産) 栃木県
- 2000年 琉球王国のグスク及び関連資産群(文化遺産) 沖縄県
- 2004年 紀伊山地の霊場と参詣道(文化遺産) 和歌山県ほか
- 2005年 知床(自然遺産) 北海道
- 2007年 石見銀山遺跡とその文化的景観(文化遺産) 島根県
- 2011年 平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園および考古学的遺跡群(文化遺産)岩手県
- 2011年 小笠原諸島(自然遺産) 東京都
- 2013年 富士山-信仰の対象と芸術の源泉(文化遺産) 山梨・静岡県
- 2014年 富岡製糸場と絹産業遺産群(文化遺産) 群馬県
- 2015年 明治日本の産業革命遺産 製鉄・鉄鋼、造船、石炭産業(文化遺産)長崎県ほか
- 2016年 ル・コルビジュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献(文化遺産)東京都ほか
- 2017年 「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群(文化遺産) 福岡県
- 2018年 長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産(文化遺産) 長崎・熊本県
世界遺産勧告へ仁徳天皇陵!なぜいまなのか?のまとめ
「百舌鳥・古市古墳群」を世界遺産に!
と掲げて、大坂市・堺市・羽曳野(はびきの)市・藤井寺市の4つの市が、
共同で文化庁に提案をしたのが、2007年9月26日、今から12年も前になります。
この間、関係者の方々がたくさんの会議を行い審査を得て、
大変な苦労があったかと思います。
「実をつけ花が咲いた」
それが今なのですね。
そのような努力をする人たちのお蔭で
日本の世界遺産が、2013年から7年連続となっています。
とても国じゅうみんながが頑張っているのでしょうね。
日本の世界遺産をよくみてみると、とくに最近では、
あまり知られていないように感じますが
勉強不足ではずかしいです。
世界遺産となっていますね。
2013年の富士山の時は、とても話題となって記憶にありましたが。
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