明日、12月3日(月)で、カルロス・ゴーン容疑者は、逮捕から2週間を迎えます。その間の捜査状況はどこまで進んだのでしょう。会社の私物化疑惑も目に余る内容。この2週間の動きをまとめてみました。
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報酬過少記載事件
1週間前にお伝えしました内容は、取り調べの過程において、「新たに判明した」という内容が、ゴーン前会長が日産退任後に、日産から、年約10億円を5年間、総額約50億円を受け取るとの覚書があることが判明したことが解りました。その後、東京地検特捜部の取り調べで、今
回の事件の計画が見え始めました。カルロス・ゴーン容疑者(金融商品取引法違反、有価証券報告書の虚偽記載)は、報酬額が多いと従業員のモチベーションが下がってしまうという理由で、報酬額を少なくし、残った分を退任後に受け取れる仕組みをケリー容疑者に指示した疑いとい
うことです。ケリー容疑者からの指示で実務を担当したのが、ゴーン容疑者側近の幹部社員二人とまで判明しており、この覚書は、その側近の幹部社員が、個人のパソコンでで保管していたということです。この社員は、特捜部と司法取引に応じて覚え垣を証拠として提出しまし
た。ゴーン容疑者とケリー容疑者は、事実関係は、ほぼ認めているが、退任後の報酬の計画については、「決まっていない」と否認。同様にケリー容疑者も否認しています。この部分「決まっていたかいなかったか」が事件の立証ができるかできないかの焦点となります。勾留が12月10日まで延長されました
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ゴーン容疑者の会社私物化疑惑
ほかに、ゴーン容疑者の会社の私物化疑惑について、一週間前にも、述べましたが、海外の高級住宅無償利用などの件です。調べるうちにさらにほかの判明したことを述べます。海外の日産の子会社は、「ジーア」といいます。レバノンのベイルートの高級住宅を購入後、ゴーン容
疑者自身も私的に無償で利用したうえ、なんとゴーン容疑者の姉が暮らしていたといいます。さらに、日産は、その姉とアドバイザリー契約を結び、年間、約1130万円を払っていたが、実際、アドバイザー業務の実態はなかったといいます。このようなことに対しても、ゴーン容疑
者は、「仕事で利用」といい、正当性を主張しているとのことです。さらに、ほかにも、日産のプライベートジェット機利用、娘が通う大学への寄付金、家族の海外旅行費などなど。調べるほどに、こまごまな私物化が判明してきます。
会社の私物化は、底知れないようです。
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