1月31日、新型コロナウイルスの分離に成功したと、国立感染症研究所が発表を行いました。分離成功の意味とは?この成功が今後どのようなことになるのか?ウイルスの分離についてくわしく、そして、わかりやすく調べてみました。
テレビなどのニュースで
「新型コロナウイルスの分離に成功しました」
と、どのチャンネルにおいても同じ表現で
実際どのようなことになるのか、くわしく述べているのがないので
自分で調べてみることにしました。
皆さんにも、分かりやすく説明していきますね。
新型コロナウイルスの分離成功の意味とは?わかりやすく!
新型コロナウイルスの分離に成功しました。日本初みたいです。
この「ウイルスの分離の成功」によって、
今後の抗ウイルス薬やワクチンの開発、検査キットの製造に役立つといいます。
現在ある薬が、新型肺炎の治療薬として効果があるかどうかの検証に役立つという。
新型コロナウイルス対策に役立てるため国内外に広く配布する予定だとしています。
では、その「ウイルスの分離」とは、どういったことなのでしょう?
ウイルスの分離とは?
「ウイルスを分離する」意味とは?
検体中に存在する特定のウイルスをとらえてそれだけを増殖させることをいいます。
検体(=検査材料)とは、患者から尿や血液、糞便、を採取したものです。
<下の画像説明>
下の写真は、電子顕微鏡の画像で新型コロナウイルス。よくテレビで見かけます。
画像をよく見てみましょう。
あの太陽を思い浮かべてください。
太陽の周りに「コロナ」と呼ばれるガスがもモヤモヤと燃えていますね。
下の画像は、太陽のように真ん中の円形の周りに突起があり、まるで太陽と形がにていること
から「コロナウイルス」と名付けられたのです。これがコロナウイルスの典型的な特徴です。
<コロナウイルスとは>
コロナウイルスは、人や動物に感染するウイルスです。
国立感染症研究所によると、症状が発熱やせき、鼻水などがでるというような
「かぜ」のうち、流行期では35%がコロナウテルスによるものと言われています。
他には、肺炎が重症化したコロナウイルスが、過去に2度発生しました。
2003年の「SARS(サーズ)」と2012年の「MERS(マーズ)」です。
このたびのコロナウイルスは、これまでに確認されたコロナウイルスとは
違うので、「新型」と呼ばれています。
今現在までの情報では、この新型コロナウイルスは、遺伝子の型が「SARS(サーズ)」
のウイルスと似ている点が多いことが判明しています。
今後、引き続き、ウイルスの遺伝子が変化しないか監視を続けます。
国立感染研究所は、患者から採取した組織をウイルスの分離、培養したところ
細胞に入り増殖をした大量のコロナウイルスを発見したといいます。
この発見をしたコロナウイルスは、遺伝子配列が中国が公開をしている
新型コロナウイルスの遺伝子の型と99.9%一致したといいます。
このことにより、
今後は、ウイルスがヒトに感染する仕組みや毒性を調べるとしています。
新型コロナウイルスの分離が成功したことによってなにがどうなるの?
いままでは、国立感染症研究所は、中国から提供された遺伝子データのみだっために
研究で使用できるサンプルがありませんでした。
この状況下で、ウイルスを検査するキットを作って配布していました。
そして、
海外からウイルスを提供してもらうには、手続きなどでとても時間がかかっていたが、
今回の「ウイルスの分離の成功」により
分離したウイルスを使用し、より短時間で検出できる検査方法の開発を進めます。
また、抗ウイルス薬やワクチンの開発、検査キットの開発の製造を進めることが出来ます。
新型コロナウイルス関係のお知らせ
厚生労働省の電話相談窓口が、1月28日(火)より設置されています。
新型コロナウイルス関連の相談はこちらになります。
<厚生労働省の電話窓口>医師の資格を持つ職員などが対応に当たります。
電話番号: 03-3595-2285
受付時間: 9:00 ~ 21:00 (土・日もOK)
<WHO推奨の予防法>
・手洗い(手洗いが出来ない場合は、アルコールの消毒薬でもOKです)
・せきエチケット(正しくマスクを着けます)
・人込みを避け体調が悪い時は外出は控える
せきや発熱などの症状がある場合には、いきなり病院等に行かないで
事前に電話して、病院の指示に従ってください。
新型コロナウイルスの分離成功の意味は?なにがどうなるのか?のまとめ
新型コロナウイルスの分離成功は、国内初と言うことです。
これにも驚きましたね。
ウイルスの分離成功により、いままで、海外のデータにたよって、手続きにも
時間がかかっていましたが、これで、スピードUPできますね。
今現在、毎日、感染者の数や死亡者の数が増加し続けて、更新されています。
はやく、ブレーキを掛けたいところです。
地道な研究は、いま、不眠不休でおこなわれていることでしょう。
頑張っていただきたいです。