2019年 10月18日、大学の無償化により、授業料が無料となることが決定しました。具体的的には、誰でも可能なのか、どのようなものが無償となるのでしょう。無償化となる対象者や大学、条件などは?また、いつからどのような手続きをするのか詳しく調べてみました。
大学の無償化となる厳しい細かい?条件など
大学の無償化を受けるには、対象になる「学生」と「学校」2つの条件が必須となります。
では、見ていきましょう。
1.<大学無償化の対象となる学生(新入生・在学生)>
新入生のみならず在学生も対象になります。
・住民税非課税世帯※1、およびそれに準ずる世帯の学生※2。
年収 | 内容 |
250万円未満(住民税非課税世帯) | 国公立大学は、全額免除。私立大学は、約70万円の減免 |
300万円未満 | 250万円未満の世帯の額、2/3を支給 |
380万円未満 | 250万円未満の世帯の額、1/3を支給 |
※1住民税非課税世帯とは、夫婦と子供2人のうち1人が大学生の場合
年収が250万円未満の世帯をいいます。
※2それに準ずる世帯の学生条件は、年収と資産の基準があるので注意です!
年収が380万円未満、資産が1,250万円未満(生計維持者1名)と2,000万円(生計維持者2名)
で、所得区分により住民税非課税世帯の2/3または1/3が支援されます。
2.<大学無償化となる学校>⇒⇒⇒コチラから
大学無償化は、大学のみではなく、また国公立でけでなく私立も対象です。
・高等専門学校
・専門学校
・短期大学
・大学
大学の無償化はいつから?手続きは?
大学無償化は、2020年4月1日~
<手続き>
時期 | やること | 詳細 |
5月・6月 | 調査 | 自分が高等教育の就学支援新制度の対象かどうか調べましょう。(JASSO進学資金シュミレーション) |
7月頃 | 申請 | 自分が高等教育の就学支援新制度の対象かもと思ったら、学校の先生に相談しながら、インターネットを使ってJASSOに申し込みましょう。申し込みには、保護者と本人のマイナンバーが必要です。 |
9月下旬 | 確認 | 高等教育の就学支援新制度の対象となる大学等が発表されます。自分の進学予定の学校が対象と認定されたかを確認しましょう。 |
12月頃 | 決定 | 調査結果の通知がJASSOから学校等に届きます。 |
2020年4月 | 開始 | 入学後にJASSOに進学届を提出。授業料と入学金の減免の手続きは進学時に進学先の学校で行います。 |
引用:文部科学省
大学の無償化、給付金の手続き方法と申請基準!
大学の無償化の手続きは、どうやるのでしよう?
それは、新入生は大学等に入学後に手続きを行います。
新しい給付型奨学金は事前に受け付ける制度があります。給付を受ける場合、
高校や大学を通じて申請します。
すでに大学等の在学生が、この新しい給付型奨学金を2020年4月から
給付を受ける場合には、申込期間は、2029年11月1日~11月30日となっています。
現在、従来の給付型奨学金を受給している学生も、新しい給付型奨学金に
切り替えることもできます。
大学の無償化の目的と具体的内容2項目
大学無償化の目的は、2つ。
一つは、教育費の負担を理由に子供をつくらない世帯を減らすこと。
二つ目は、金銭的理由により高等教育が受けられない人を
減らして社会で活躍できる人材を増やすことです。
そのために、大学の無償化として2つの支援をするのです。
①授業料減免
入学金(最大26万円)と授業料(最大で年間70万円)が免除されます。
②給付型奨学金支援(返済不要)
最大で年間91万円の給付が受けられます。
(国公立or私立か?、自宅or自宅外通学か?によって、金額が異なります)
<住民税非課税世帯の具体的な内容>
・国公立大学で、入学金や授業料がほぼ全額免除されます。
・国公立大学以外の高等専門学校・専門学校・短期大学・私立大学では
国立大学の授業料+超えた額の1/2が補てんされます。
ただし、私立大学では、約70万円となります。
大学の無償化の打ち切りがある!?
大学無償化を受けられることが出来、大学等へ進学した場合、
その後の学習状況に厳しい取り決めが存在します。
これに満たないと判断された場合には、最悪、直ちに支援が
打ち切られます。
<直ちに支援が打ち切られる内容>
・修得単位数が標準の5割以下
・出席率が5割以下など学習意欲が著しく低い
・修業年限で卒業できない
・退学、定額の処分を受けた
<警告の場合>
警告は、直ちに支援の打ち切りにはならないが
連続で受けた場合は、支援が打ち切られます。
・出席率が8割以下など学習意欲が低い
・修得単位数が標準の6割以下
・平均の成績等が下位の1/4
引用:文部科学省
大学の無償化の手続きはいつからどうやるのか?のまとめ
大学の無償化は、2020年4月1日から実施されます。
しかし、だれもがみんな無償化になるわけではないですね。
大学無償化の目的は、「高等教育を学びたいが経済的に困難な学生を支援する」
入学金・授業料や返済が不要な給付型奨学金が支援されます。
国公立は、入学金と授業料は、全額免除となり
私立については、学校により授業料が異なるので
全額免除とまではいきませんが、補てんされます。
大学無償化の「高等教育を学びたい」「経済的に困難」という目的から
進学後の成績や出席状況も厳しい条件となっています。
そして、世帯の所得の基準の線引きがされています。
そのようなことから条件外となった場合には
途中で支援を打ち切られる場合もあります。
しかし、「教育費」の負担を理由に高等教育が
学べない世帯にとっては、とても助かる政策ですね。
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