スーパーやコンビニエンスストアーで、買い物をしたときに、このレジ袋で持ち帰る気軽さと便利さは、とても良いものだと思っていたところに、有料化だ、義務化だという話が持ちがりました。なんで、いつから、いくらぐらいになるのでしょうか。調べました。
レジ袋有料化のなぜ
深刻化する海洋汚染の原因となるプラスチックごみ問題が、世界的に関心が高まってきています。
国連環境計画(UNEP)は、2025年までにプラスチック製のレジ袋やストロー、食器の使用をやめた上最終的には使い捨てプラスチックの全廃を目指す戦略を各国がつくる。という閣僚宣言が2月15日判明しました。
来年3月に第4回国連環境総会(UNEA4)で、採択をめざしてます。
日本政府は、この宣言案に向けての受け入れについて、大きな岐路に立たされています。
そのために、まずは、レジ袋の有料化から。
レジ袋有料化義務化はいつ?
レジ袋は、早ければ2020年には「有料化」となります。⇒6/15G20の会合で世耕経済産業相
が来年2020年4月1日に実施を表明しました。
環境省の「プラスチック資源循環戦略案」で、
レジ袋やペットボトルなどの使い捨てプラスチックの排出量を2030年までに25%削減を決定
としたものです。
以上、2月22日、中央環境審議会の小委員会で決定しました。
[追記2/26]原田環境大臣からの方針
2月26日、レジ袋の有料化問題で「全国一律で有料化」の方針を打ち出しました。
環境に対する意識の高い欧州各国では、2000年代前半に大部分の国で「有料化」してます。
イタリアでは、なんと、2011年11月から生分解性プラスチックを除き、全国的に使用禁止。
日本の近隣諸国のアジアでみると、韓国・台湾が法律で「有料化」。
中国は、2008年6月1日から「有料化」しています。
香港では、2009年7月7日から「有料化」。
中国でのレジ袋有料化の調査結果で、2009年6月1日に発表された結果によると、袋消費量が
平均66%原、実数で袋400億枚近くを節約したとの効果を確認しています。
アメリカでは、2000年代中ごろから各州でレジ袋配布禁止の動きが広がっています。
カナダでは、2013年1月から大都市では、初めてトロントが禁止します。
フランスは、2016年7月禁止しました。
中国・バングラデシュ・南アフリカなどでも禁止処置が広がってきています。
オーストラリアの州の大部分では、2018年7月1日から無償提供が禁止となり有料化。
このように、国際的にみてみると、レジ袋の「有料化」は、自然な世界的な流れとなっていま
すね。
日本は、どうでしょう?
レジ袋の問題は、だいぶ昔から、取り組んでおり、「マイバック運動」(トートバックを持参して買い物を推進する運動)なども行ってきてはいるものの、結果は、下図のように、ほとんど変わっていません。
レジ袋有料化はいくら?
値段はいまのところ、決まっておりません。
大手スーパーなどでは、すでにレジ袋の有料化を実施ているところもあります。
調査によれば、レジ袋1枚の値段は、2~10円というところでしょうか。
でも、この値段では、レジ袋の消費が減るとは思われないので、も少し高めに設定するのではないでしょうか。
ちなみに、オランダでは、レジ袋1枚34円に設定したところ、40%ほどの削減がみられたそうです。
レジ袋の有料化によるメリット、デメリット
メリット
レジ袋の使用量が減ることで、レジ袋のゴミが減り、生物・環境への悪影響も減ります。そして、レジ袋の原材料となる石油資源の節約にと繋がります。
デメリット
・マイバックやレジ袋の購入の金銭的負担。
・レジ袋をゴミ袋がわりに利用していたので、ゴミ袋を購入しなければならない。
・レジ袋を常に持って歩かなくてはいけないので、持っていない場合などは、
気軽に買い物をできなくなってしまう。
【追記6/5】環境省レジ袋無償配布禁止令制定へ!!
2019年6月4日 環境省は、無償配布を禁止する法令を、速やかに制定するとと発表しまし
た。
なんでも、来年2020年の東京オリンピックまでにと考えているみたいですよ。
今後、レジ袋は無料配布せず、廃止する方向で国が具体的にやっと動き出します。
ほんと、世界の対応の動きに比べると腰が重い国ですね。
環境省は、今もこう言いっています「レジ袋を有料化することで、使用する量を減らした
い」と。問題は、いくらになるかです。
前記項目「レジ袋有料化いくら?」のなかで、低料金だとあまり効果がなく、オランダのよう
に高額に料金を設定すると効果があがるということなので、高額になる予想がつきます。
しかし、料金設定については、環境省は、各事業者に任せるとしています。また、小規模な店
舗まで一律に規制をするかは今後の検討としています。
【追記6/15】6月15日世耕経済産業相レジ袋有料義務化表明!
6月15日G20(主要20か国・地域エネルギー)環境関係閣僚会合が長野県軽井沢で開かれ、冒頭の挨拶で、施工経済産業相は、「早ければ来年4月1日に間に合うよう結論を得たい」と述べました。
プラッチック製レジ袋の有料義務化、無料配布の廃止について、2020年4月1日の実施を表明しました。
政府として、具体的な時期を表明するのは、今回が初めてです。
レジ袋有料化と義務化!なんで、いつから、いくらに?のまとめ
プラスチック製のレジ袋などを、全廃する方向で、世界中が取り組みます。ぜひ協力していきたいと思います。しかし、このレジ袋は、日常生活で欠かせないものとなっているのではないでしょうか。特に日常でのゴミ袋としての役わりは大変大きいものと思います。今なくなると困るものと思います。この利便性を代用する何かを考える必要があると思います。レジ袋の原材料を環境に優しいものに変えられればいいのでは。
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