スポンジカプセルという玩具をご存じでしょうか?3歳以上が対象のおもちゃです。消費庁からの報告によると、4歳の女の子が、お風呂でこのおもちゃで遊んでいたところ、体内に入ってしまい、スポンジを、全身麻酔の末、摘出したとの事故があったということで、注意を呼びかけています。
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スポンジカプセル事故発覚までの経緯
4歳の女児がお風呂で入浴中に、スポンジカプセルで遊んでいました。保護者が気が付かないうちに、そのスポンジカプセルが女児の膣内に入ってしまった。
出血やただれの症状があり、複数の病院を回ったが、原因が分からず、原因の特定までに、およそ4ヶ月を要し、さらに、玩具摘出までに1ヶ月かかりました。全身麻酔の手術を行い、スポンジを摘出したということです。
スポンジカプセルのおもちゃとは?
大きさが2cmほどの、薬のカプセルのような容器の中に、ゼラチンの成分のカプセルが水やぬるま湯で溶けて、中に入っている果物、動物、恐竜といった形をしたスポンジが、圧縮した形で入っており、スポンジが膨らんででてくるおもちゃで、膨らんだ大きさは、前の状態と比べ、5倍以上の大きさとなります。「カプセル入りスポンジ玩具」という一種のおもちゃで、対象年齢は3歳以上となっています。100均のダイソー・セリアなど、通信販売で購入出来ます。
2008年以降累計で500万個以上が出荷されているそうです。
スポンジカプセルの遊び方を読むと
注意:食べ物ではありません。絶対に口に入れないでください。
水の入った容器にカプセルを入れてください。
カプセルが溶けて圧縮されたスポンジが膨らんで大きくなります。
※カプセルがなかなか溶けない場合は、カプセルを軽く揉んで
※ぬるま湯を使用する際は、保護者の方が準備してください。
※カプセルを入れた容器の水は、絶対に飲まないでください。
3歳時が読みますか、漢字が読めますか、軽く揉めますか、ぬるま湯分かりますか・・
消費庁からの注意喚起公表
消費庁から「カプセル入りスポンジ玩具」について、注意喚起が公表されました。
国民生活センターは、消費者庁からの依頼により、当該玩具の特性をあきらかにするために市販品の調査を実施したということです。
そして、2018年12月消費者安全法(平成21年法律第50合)に基づき、消費生活センターから消費者庁に生命・身体被害に関する重大事故等として当該玩具に対する通知がされました。
消費庁が把握する事故は、この1件だけとのことです。(2019.2.15現在)
同様のケース、または、幼児が誤って口に入れたり、薬のカプセルに似ていることから、高齢者が薬と間違えて飲む恐れがあります。同庁は、「カプセルやスポンジがなくなっていないか確認を」と呼びかけているそうです。
また、当該玩具(スポンジカプセル)は、今回の事故のように、膣からの体内への進入以外にも、誤飲などした場合、誤嚥や窒息の恐れもあります。とのことです。
最後に消費者へのアドバイス
1.入浴中に当該玩具(スポンジカプセル)で遊ぶ際には、膣や肛門から体内に入る可能性があるので、大人の目が届くところで遊びましょう。
2.当該玩具(スポンジカプセル)は、子供の手の届かないところで保管しましょう。
3.口、鼻又は耳に入れないように注意しましょう。
4.体内に当該玩具(スポンジカプセル)が入ってしまった場合は、医療機関を受診しましょう。
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