全身麻酔の手術後、陥りやすい術後せん妄とは?

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先日、裁判の結果「無罪」が言い渡された事件、東京足立区の病院で、術後の女性患者の胸をなめたなどとして、準強制わいせつに問われた乳腺外科医に対し、東京地裁が「無罪」を言い渡しました。その決め手は、「全身麻酔後の術後せん妄」でした。どのような病気?なのでしょうか。調べてみました。

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全身麻酔、術後せん妄とは

術後せん妄の「術後」とは

術後せん妄の「術後」とは、麻酔が覚めていく過程のこと。

術後せん妄の「せん妄」とは

術後せん妄の「せん妄」とは、分かりやすく簡単に言えば「手術後、注意力や思考力の低下を伴う意識・精神障害のこと。一時的に意識が悪くなり、錯乱状態になってしまう、幻覚も生じることもある」というものです。

全身麻酔「術後せん妄」とは

麻酔が覚めていく過程で「患者さんがせん妄状態になる。これを術後せん妄といいます。また、性的な幻覚が生じる可能性が高くなるらしいです」。

手術をきっかけにおこる精神障害で、術後、いったんは、平静になった患者さんが1~3日経過したあたりで急激に錯乱・幻覚・妄想状態になり、その後、1週間くらい続いた後、徐々に平常に落ち着きという少し特異な経過をたどる病態です。

裁判のポイント

今回の事件は、まさに、この部分(性的な幻覚)のせめぎ合いでした。

今回の事件の裁判長は、頻繁なナースコールや検温時などに看護師に対して「ふざけるな、ぶっ殺すぞ」などと述べたことに対して、事実認定をしたといいます。

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術後せん妄の症状

外科医の話によると、しばしばこの「術後せん妄」になってしまう患者がいるそうです。

手術後に、ベットの上で大暴れしたり、点滴を外してしまったり、大声をだしたりと、目にするケースがあるといいます。そして、ほとんどの患者さんは、自分が暴れたことをおぼえていないということです。

この「術後せん妄」は、正常に回復するまでには、50歳以下くらいの患者さんは、数時間ほどで、高齢者の場合は、24時間以上も続くこともまれではないといいます。

家族が心配するほど、人が変わったようになってしまった、と驚くほどだそうです。

さらに、高齢の患者の場合は、術後の合併症の中では最も多く、75歳以上の胃がん、大腸がんの手術では、27%の患者が「術後せん妄」が起きていました。

術後せん妄の発生要因と予防

術後せん妄は手術が直接的な原因です。そこに、さまざまな要因がかかわり発症します。

発症要因:高齢・認知症・脳器質性疾患・薬物・アルコール

入院することによる環境の変化・不安・感覚遮断・睡眠障害が加わり

手術侵襲・術中薬物・術後合併症・全身状態悪化の直接的な原因がさらに加わる

ことで、術後せん妄が発症します。

【予防策】

・術前に十分な説明・きめの細かい看護・家族の面会などで不安を無くしましょう。

・昼と夜とのメリハリをつけて、睡眠・覚醒リズムの調整をしましょう。

・術後、離床を促し散歩やリハビリを行いましょう。

全身麻酔、術後せん妄とはのまとめ

「術後せん妄」いかがでしたでしょうか。聞きなれない言葉ですが、これを機会に覚えておきましょう。手術自体たいへんなことですが、本人も当然大変な出来事で不安な気持ちを持っていることでしょう。でも、術後は、付き添う方々が、この「術後せん妄」を発症するかもしれない方に、付き添うことになり、はじめて体験した時は、本当に驚きます。この機会に、理解を深めていただければ幸いです。

健康に注意して行きましょう。

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