最新なの?体温計の非接触型の仕組みを大解剖!登場したわけとは?

体温計

最新式なのでしょうか?最近、見かけるようになりましたね。体温を測るのに額に機器をあてて体には一切触れずに体温を測っている光景を。一般的には、わきの下に体温計を挟んで体温を測りますが、どうして非接触が登場したのでしようか?また、その仕組みはどうなっているのでしよう。

 

「体温計」と聞いて、みなさんは、どのよな体温計を思い浮かべますか?

殆どの方は、脇に挟み込む体温計を思い浮かべるでしょう。

 

わたしたちの身近な医療器具の「体温計」ですが、

家で具合が悪い時や病院に行ったときなどに

 

体温測定をしますが、一般的な体温測定は、

わきの下に体温計を鋏み測定をしますね。

 

ところが最近、新コロナウイルスの影響なのでしょうか

そのような体温測定の仕方ではではなく

 

体に一切触れることなく

機器を額に当てるだけで体温を測定するシーンを見かけます。

 

なぜ、この機器が登場したのか、

また、どのような仕組みなのか気になったので

調べてみました。

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体温計の種類

体温計は、大きく分けて「アナログ式」「デジタル式」の2種類があります。

細かく言いますと、「基礎体温計」と呼ばれる女性専用の基礎体温を測定するため

 

のものがありますが、女性専用という体温計なので、

今回は、説明を割愛させていただきます。

 

アナログ式体温計

「アナログ式体温計」は、一般的には水銀を利用して棒状の形をしたもので、

目盛が刻印されています。

アナログ式体温計に利用されている液体は、一般的なものは、「水銀」を使用しています。

初期には、灯油やアルコールなども利用されていましたが、

 

水銀より精度が劣ることから、デジタル式の普及により使用され無くなっていきました。

 

水銀式の体温計は、長い間、使用されてきました。

このアナログ式体温計の使用上での特徴は、使用前に「水銀」が見えている場合は、

一度、最低温度以下の目盛以下に戻す作業が必要です。

 

思いっきり、体温計を何度も振り水銀が見えなくなるまで繰り返す作業が面倒でした。

また、この作業中、体温計をぶつけたりしてしまうと、本体がガラス製やプラスチック製

 

のため破損し、中の液体の「水銀」が流失してしまうなどの安全性の問題もあり

現在のデジタル式へと移っていきました。

 

デジタル式体温計

「デジタル式体温計」は、デジタル表示で温度を表示する液晶画面が付いています。

「デジタル式体温計」は、サーミスタという電気部品で温度を計測し、

マイコンを組み込んだ電子回路によって測定します。

 

電子回路を動作させるために、電源となるボタン電池や乾電池が必要となります。

電源を入れた時に、リセットされます。また、リセットボタンがあるので

リセットしたいときには、ボタンを押します。

 

アナログ式体温計での使用前の「体温計を強く振る」作業は無くなり、

とても使用しやすくなりました。

 

現在、病院や家庭でもっとも利用されている体温計です。

デジタル式体温計の種類

デジタル式体温計は、現在もっとも普及しています。

種類は、「サーミスタ式」「赤外線式」「液晶式」の3種類です。

 

さらに「サーミスタ式」には、「実測式」と「予測式」の2種類があり、

「赤外線式」には、「おでこ式」と「耳式」の2種類があります。

「液晶式」は、1種類のみです。

 

では、それぞれについて、特徴を説明していきます。

 

サーミスタ式

「実測式体温計」

センサー部分の温度と体温が等しくなったときに

計測が完了します。

 

そのため、正確な体温を測定できますが、10分ほど時間がかかります。

最近では、改良され、3分ほどで測定できるものも出てきましたが

 

これ以上温度が上がらない時点には、10分ほどかかることから

完全な実測値とはなりません。

 

「予測式体温計」

センサー部分の温度の上昇するカーブから最終的な温度を予測します。

つまり、マイコンでの内部処理で計算上で体温を予測し表示をします。

 

およそ、20秒という短時間で体温を表示します。

しかし、予測値であるため正確性にやや欠ける機種もあります。

 

赤外線式(非接触型)

人体の表面から出ている「赤外線」を検知する方法で、

主に額や耳、鼻などに計器をあてて体温を測定します。

 

今までの方式に比べて高性能で、測定時間でも10分ほどかかるものが、

瞬時に体温を測定できます。

 

しかし、安静ではない状態などの測定方法が正しくないと誤差を生じやすく、

他の方式よりも若干高めに測定されてしまいことも多くあります。

 

「おでこ式体温計」

接触による感染症を防ぐために額の表面温度を測定します。

 

「耳式体温計」

耳の部分に計器をあて測定します。脳温に近い値を測定できる。

しかし、計器の挿入角度により温度の誤差が大きくなりやすく

正確性が劣るという面もあります。

 

「液晶式体温計」

「分子の並び」が温度により変化するコレステリック液晶を利用します。

正確かつ細かな測定は出来ませんが、人命が優先で消毒液などがない場所で

瞬時に現状を把握するためのものです。

体温計の非接触型の仕組みを大解剖!

非接触型体温計は、「赤外線」を利用して体温測定をします。

「赤外線」は、電磁波です。

 

電磁波は、波長があります。

波長の短い順では、「γ線」「X線」「紫外線」「可視光線」「赤外線」「マイクロ波」

 

赤外線は、絶対零度(-273℃)以上の物体ならばすべて放射しています。

また、物を温めるという性質があります。

赤外線ヒーターや赤外線コタツなど聞いたことがあると思います。

 

これを応用したものが、電子レンジです。

この「赤外線量」を測定することにより、その物体の温度が分かります。

 

それには、赤外センサーという電子部品により、赤外線量を検知し

内部にあるマイクロコンピューターが温度の数値に変換し、温度表示をさせます。

サーモグラフィーが良く知られていると思います。

体温計の非接触型の仕組みを大解剖!登場したわけとは?のまとめ

最新型の体温計、非接触型の仕組みを大解剖してきました。

理解できたでしょうか。

 

あらゆる物体(絶対温度-273℃以上)は、赤外線を放射しています。

赤外線センサーでひの赤外線の占領を測定し、マイクロコンピューターで

温度に変換し温度表示をさせということですね。

 

感染症などの人と接触せずに、体温が測定でき、安全が保たれます。

しかし、家庭で使用するには、機器が高価だということです。

 

デジタル体温計が登場した当初も、とても高価なものでした。

しかし、現在では、手ごろな価格になり、一般的なものとなりました。

 

も少しすれば、非接触型の体温計も、お手頃になるのではないでしょうか。

体温を測るときの、あの「ヒャッ」とした感触がなくなるです。

ゆっくり待ちたいと思います。

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