深刻化する海洋プラスチックごみ問題ですが、6月4日環境省は、レジ袋の無償配布を禁止する法令を制定すると発表。ストローもすでに廃止の方向へ動いています。そして、さらにマイクロビーズという言葉も登場。調べていくと驚きの事実が判明!
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レジ袋・ストローなどのプラスチック問題、マイクロビーズとは?
「マイクロビーズ」とは、洗顔料・化粧品や歯磨き粉、ボディーソープなどに使用されている
小さなビーズ状のプラスチック原料のことです。これを一次マイクロプラスチックといいま
す。
ポリエチレンやポリプロピレンというプラスチックで作られた休場の小さなビーズで、大きさ
は0.001mm~0.1mmくらいで、目に見えないくらい小さいものです。
肌の汚れや古い角質を取り除く目的で、洗顔料やボディーソープ、練り歯磨き粉などの化粧品
に配合されています(スクラブ剤)。
マイクロプラスチックとは?
では、「マイクロプラステック」とは?
マイクロプラスチックは、2つに分類されます。
・一次マイクロプラスチック
製品や原料として使用する目的のため、微小サイズで製造されたプラスチックです。
「元々小さかったプラスチック」です。
・二次マイクロプラスチック
プラスチック製品が、自然の環境の中で劣化し、粉々になることで生じたものをいいます。
「元々大きかったのに摩耗などで小さくなった破片」です。
一般的に、ニュースなどで報道されているのは、「二次マイクロプラスチック」ですね。
海岸などに打ち上げられているプラチック製のボトルやビニール袋を見たことがあると思いま
す。このプラスチックは、波や紫外線にさらされて劣化していき破片化していきます。
今回、問題としたのは「一次マイクロプラスチックの中のマイクロビーズ」です。さらに掘り
下げてみていきましょう。
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レジ袋・ストローなどのプラスチック問題でマイクロビーズの問題とは?
洗顔料・化粧品や歯磨き粉に使用されている微細なプラスチック粒子マイクロビーズの主成分
のポリエチレン(プラスチック)は、比重が「1以下」で水よりも軽いため浮きます。使用後に排
水溝を通り川へと流れ出ます。そして、下水処理を通り抜けて海へと流出、生態系への食物連
鎖に影響を及ぼしているのです。
マイクロビーズは、殺虫剤など化学物質がつきやすく、そのマイクロビーズを食べた魚が体内
に有害物質を蓄積する恐れがあり、食物連鎖により環境全体を汚染、人間にも深刻な影響を与
えています。
また、マイクロビーズは、環境面の悪影響だけではなく、マイクロビーズを使った洗顔剤
は、目に入ると、眼表面を傷つける恐れもあります。
マイクロビーズ問題諸外国の対応状況
このように、マイクロビーズは、環境リスクが高いです。
2014年12月、オランダ、オーストリア、ベルギー、スウェーデンでは、化粧品へのマイクロ
プラスチックを禁止する共同声明を発表しています。欧米ではすでに規制・自粛を進めていま
す。
アメリカでは、2015年プラスチック製のマイクロビーズを含んだ、洗い流して使用する化粧品
の販売と取引が禁止となっています。
カリフォルニア州では、2020年以降マイクロビーズが含まれた製品の販売を禁止。
ニューヨーク州は、2019年2月、マイクロビーズを使用した製品の販売を禁ずる法案の提出を
発表。
最近では、イギリス、カナダ、オーストラリアでも、同様に国レベルでのマイクロビーズの使
用禁止する方向へ動いています。
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マイクロビーズ問題、日本の対応は?
2016年3月、日本化粧品工業連合会は、会員企業に対して洗い流しのスクラブ製品(研磨剤入
りの洗顔料など)のマイクロビーズの使用中止に向けた対応を要請しています。
2018年6月には、海岸漂着物処理推進法が改正、製造メーカーに対してマイクロプラスチック
の使用の抑制をもとめているところです。
マイクロビーズ問題での対応が、世界の対応に比べて、日本は、遅いことが判明しました。
環境に悪いことは事実なので、世界と足並みを揃えるような対応の速さを早急にして欲しいで
すね。
レジ袋・ストローなどのプラスチック問題マイクロビーズとはなに?のまとめ
マイクロビーズは、と小さいものなので目では見にくいのですね。
しかし、日常、私たちが使用している洗顔剤、化粧品、練り歯磨き粉、ボディーソープなどに
含まれており、それが海に流れ込み、食物連鎖によって、換気用を汚染し、再び人間に戻って
悪影響を与えている。また、それらマイクロビーズが含まれた製品を使うことによって目に入
った場合、眼表面がに傷が付いたりする恐れがあるといいます。練り歯磨き粉も時々少量では
ありますが飲んだこともあります。どうなるのでしょう。マイクロビーズが含まれていない製
品であることを願うばかりです。ポリエチレン・ポリプロピレンが含まれていないか、成分表
をよく確認しましょう。
諸外国では、特にアメリカなどでは、販売・使用を禁止している国もあります。
日本においても、早めの対応を示してほしいですね。
今月6月、G20が大坂で開かれます。
原田義明昭環境大臣は、この会議は、「海洋プラスチックごみ削減に向けた本格的な協議の場
となります。日本がイニシアチブを発揮して議論をまとめていきたい」と述べていましたね。
この問題、期待して待ちましょう。
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