2019年1月11日、厚労省は、「雇用保険の失業給付」や「労災保険」での過少支給の対象者は、1973万人で、総額が537億5千万円にのぼると発表しました。いわゆる、厚生労働省が「毎月勤労統計」で、労働時間の動向や賃金を把握するもので、不適正調査問題のことです。
厚生労働省保険追加給付のスケジュール
引用jiji.com(2月4日21:12)
厚労省不適切調査雇用保険追加給付はいつから
2004年~政府は、2004年まで遡り、不足分を追加支給するとの方針です。またまた、厚労省のとんでもない事件が発覚です。
厚労省不適切調査雇用保険追加給付ってどんなこと
毎月勤労統計調査は、全数調査するところを、一部抽出調査で行っていたといいます。そのた
め、2004年以降、賃金額が低めに算出され、平均給与額の変動を基礎としてスライド率を算定
している雇用保険制度の給付額に影響がでた。
つまりは、データー量が少なった分、平均給与額が低くなり、支給する額も少なくなった。労
働者の実態給与を参考にして、支給水準を決めています。
厚労省不適切雇用保険追加給付の対応
(厚労省ホームページより抜粋)
・2004年にさかのぼって、追加支給します。
・2019年1月11日(金)から、電話相談窓口を開設しました。
雇用保険 0120-952-807
労災保険 0120-952-824
船員保険 0120-843-547、0120-830-008
受付時間 平日 午前8:30~午後8:00まで。
・住所データが残っている方は、システム改修等の準備が整い次第、お手紙にてご連絡の予定です。
・住所データが無い方は、ホームページ等で、公表します。その後、受給者のお申し出をいただき、受給実績、本人確認をして、追加支給を想定しています。
厚労省不適切雇用保険追加給付の対象者
・雇用保険関係
「基本手当」「再就職手当」「高年齢雇用継続給付」「育児休業」など2004年8月以降に受給された方と、「政府職員失業者退職手当」(国家公務員退職手当法)「就職促進手当」(労働施策統合推進法)
・労災保険関係
「疾病(補償)年金」「障害(補償)年金」「遺族(補償)年金」「休業(補償)給付」など2004年7月以降に受給された方
・船員保険関係
「障害年金」「遺族年金」などを2004年8月以降受給された方
・事業主向け助成金
「雇用調整助成金」の支給決定の対象休業等期間の初日が2004年8月から2011年7月の間であったか、2014年8月以降であった事業主 等
書類保管のお願い
・雇用保険
「受給資格者証」「被保険者証」
・労災保険
「支給決定通知」「支払振込通知」「年金証書」「変更決定通知書」
・船員保険
「支給決定通知」「払込通知」「年金通知」「改定通知書」
・政府職員失業者退職手当
「失業者退職手当受給資格証」等
・就職促進手当
「就職促進手当支給決定通知書」など支給の事実が確認できる書類
・事業主向け助成金
「支給申請書類一式」「支給決定通知書」
厚労省不適切雇用保険追加給付の最後に
厚労省によると、同省が設置した電話相談窓口には、雇用保険などの過少支給に関して、1月
11日の午後だけでも、約2,000件の問い合わせがあったそうです。ものすごいですね。みなさ
んの関心の大きさが分かりますね。
そして、この件についての注意なのですが、追加支給に関して、厚生労働省・都道府県労働
局・ハローワーク(公共職業安定所)・からは、直接電話をすることはありませんので、これら
をかたる電話には注意してください。
コメント