台風などによる大雨で河川が氾濫を引き起こします。その原因の一つにバックウォーター現象と呼ばれるものがあります。近年、耳にしますね。どのような現象なのか、また、どのような対策があるのか、私たちに何ができるのか調べてみました。
バックウォーター現象とは
川の本流が、豪雨などで通常の時の水位よりも上昇している状態で、
支流の川からの水が本流に流れ込むときに、壁に突き当たるように
流れが阻害され、支流の水が行き場を失い溢れ出す現象です。
バックウォーター現象となるタイプは2つ
①本流の水量が上昇し、支流の水が合流地点で流れが阻害され、行き場を失ってあふれだす。
②下流での川幅が狭くなって図が流れる量が少なくなって、上流の水が増加する。
引用:TOTkO Web
②は千曲川で起きた可能性があるという。
国土交通省北陸地方整備局によると、千曲川が決壊した長野市穂保周辺において、
川幅がおよそ800メートルありますが、ここから6~7キロメートル下流になると
川幅が極端にもおよそ200メートルにも狭くなっています。
バックウォーター現象の発生状況
去年2018年、岡山県倉敷市真備町で高梁川に小田川が合流する場所で決壊し、
町の4分の1が浸水し42人の犠牲者を出しました。
小田川沿いでは、1970年に15人、1975年に18人もの死者・行方不明者が
過去にも発生しています。
小田川の水位を下げる工事を予定していたが、間に合わなかった。
そして、今年2019年、台風19号により、全国で7県52河川73ヶ所で
堤防の決壊が発生しました。
東京都と神奈川を流れる多摩川では、支流の平瀬川で発生し、
大規模な浸水となりマンションの1階に住む男性が亡くなりました。
栃木県足利市、渡良瀬川の支流・旗川や出流川、尾名川で発生。
バックウォーター現象の対策は
・本流と支流の間に水門を設ける。
水門を閉めると本流からの逆流は防止できるが、支流の水位が上昇し続けてしまうため
水門の捜査は、慎重な判断が必要となる。
神奈川県川崎市で発生した浸水は、市の広い範囲で起きた。
別々の場所で「バックウォーター現象」と「内水氾濫」の2つの現象が起きていました。
本来、排水管は、雨水を多摩川に流す役目だったが、多摩川の水位がこの排水管よりも
高くなったことで、排水管の出口から多摩川の水が流入したことにより
タワーマンションなどへの浸水被害となって、排水管から多摩川の水が逆流(内水氾濫)
した可能性が高いという。この現象は、中原区と高津区で5ヶ所発生したとのことです。
この排水路には、川の逆流を防ぐ水門が設置してありますが、水門を閉じてしまうと
雨水が排出できなくなるため川崎市は、水門を閉じなかったと言います。
逆流による洪水を防ぐことを優先すべきとの意見もあり、
いま、この市の判断を巡って、被害は防げたのでは?という問題が浮上してきています。
人災なのでしょうか?
引用:TOKYO Web
・堤防の強化
・川底を掘り流れる水量を増加させる。
バックウォーター現象対策で私たちが出来ることとは
しかし、近年の降雨量は、想定外の雨量で、決壊する恐れがあり限界的であるとの見方もされ
ています。
このような現状から、私達が出来ることとは、自分の身を守るために
早め早めの避難をすることです。
よろしくお願いします。
バックウォーター現象と対策を解説!のまとめ
年々、想定外の雨量です。
何十年ぶりの~という、表現は、やめてほしいものです。
毎年、雨量は、確実に増えていますよね。
それも、局地的だったり、日本列島全体だったりと。
早め早めの避難は大切かもしれませんが、
早め早めの対策も国にはしてほしいものです。特に地方に!
一応、国の国土交通省では「大規模広域豪雨を踏まえた水災害対策検討小委員会」
というものを立ち上げ、検討するらしいですが、
なんとも「小委員会」なので、
何十年後に結果がでるのか、それとも自然消滅してしまうのか。
スピードを上げてすぐでも対策に動いてほしいものです。
バックフォーター現象をご理解いただけましたか?
わたし達一人一人では、何ともしようがない!
それだけの雨量が降ってきているということですね。
だれがどうすればいいの?
まず、命を守る行動を!
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