5月に運動会をする日程を組む学校が多い、と感じたことはありませんか?運動会と言えば体育の日の秋と昔は決まっていました。なぜ5月に行われるようになったのでしょう。ちょっと気になる運動会について調べてみました。それにはこんな理由があった!
5月に運動会をする日程を組むのが多くなる前は、「体育の日」が多かった?
そうなのです。
一般的に知られているお話ですが、「運動会」は、体育の日(もしくは、前後の
日)が多かったのですね。
その理由は、昭和の時代、1964年10月10日に、東京オリンピックの
開会式が行われた日だからです。
10月10日は、国民の祝日ともなり、また、スポーツの秋ともいわれていたために
体育の日に運動会をするところが当たり前のように増えていきました。
しかし、この「体育の日」は、
2000年から10月の第二土曜日と言うことになってしまいました。
いわゆるハッピーマンデー制度※というもので。
※「ハッピーマンデー制度」とは、
日本において国民の祝日の一部を、従来の固定日から特定集の月曜日に移動させた法改正である。
引用:Wikipediaより
5月に運動会をする日程を組むのが多いのをデータでみる
2013年から2015年の小学校1万620校(全小学校のほぼ半数)
のデータで都道府県別に見ていくことにしましょう。
春と秋をそれぞれ7月以前と8月以降と分けてみると
春が54.3%、秋が45.7%
という結果となりました。
わずかですが、やはり春が多いようですね。
「春に開催する学校が90%以上」
・・・北海道、青森、岩手、宮城、秋田、福島、新潟の6県。
「秋に開催する学校が90%以上」
・・・群馬、山梨、滋賀、愛媛、宮崎、鹿児島、沖縄の7県。
地域で分けてみると、はっきりと北と南に分かれます。
そこには、天候が大きく左右しているようです。
北方面の春は、梅雨がなく、平均的に天候がよく安定しています。
引用:毎日新聞2019年5月25日より
なぜ、5月に運動会をする日程を組むのが多くなったのか?
なぜなのか?
調べていくと、理由が一つではないことが分かりました。
その前に、この「運動会の日程」は、国や行政、教育委員会
などからの指示によって決められるわけではないらしいことが分かりました。
それぞれの学校の判断により日程を決めているとのことです。
ということから、理由が、一つではないことが証明されました。
●ある東京都の先生の理由は
秋には、合唱コンクールや文化祭、学芸会、学習発表会などの
行事が多いため、行事が集中しないように、運動会を春に移行した。
●ある神奈川県の先生は
3学期制から2学期制に変わった学校が増えたことが理由としています。
2学期制の日程は、前期が4月~10月上旬、後期が10月中旬~3月
となっていることから、秋休みと言うものが前期と後期の間に入ります。
この秋休みと運動会の日程が重複してしまうのを避けるために
運動会の日程を変えたという理由。
●熱中対策のためと言う理由
秋に運動会を実施する場合、運動会の練習を9月から始めます。
しかし、まだまだ、残暑が、夏本番の暑さより暑いものです。
練習中や本番の運動会最中での「熱中症対策」のため
気温や天候が安定している春に日程変更をしたというところも。
●4月の新学期、新学年での人間関係
新学期や新学年で、先生はもとより、クラスメートが新顔です。
人間関係を築くためにも、クラス全員で運動会の練習を行う
中で、真意識を高めていくことが出来るという理由。
5月に運動会をする日程を組むのが多いのにはこんな理由があった!のまとめ
5月に運動会が多く感じていたのは、
データからみても事実でしたね。
運動会の日程は、それぞれの学校が決めることに驚きです。
国からの指示などでは無かったのですね。
運動会ですから、天候に左右されるのは、いうまでもありません。
天候が安定している時期に日程を組みますね。
また、学校行事の分散化のために日程を変更したり
二学期制という理由もありました。
もう昭和の時代の運動会では、無くなっているんですね。
でも、個人的には、運動会は、秋でよかったな、と今も思います。
運動会が終わった時に、ふーっと夏から秋に変わったちょっとすずしい風が
吹きぬけた瞬間が忘れられない。
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